日本の環境関連の学問をリードした、4名による、編集です。2006年発行のものですが、環境経済学・自然環境等の環境問題の研究者、実務家等にとって、必読のものであると、思われます。特に、京都大学名誉教授である、植田和弘氏の業績は、注目に、値すると、思われます。植田先生の業績を、振り返り、後世に、伝えることは、学界その他の責務ではないでしょうか。特に、現在は、新型コロナ流行下にあり、ウクライナ紛争等で、国際的に、緊張が、高まっています。環境問題と、平和は、お互い、相互に、関連し合っており、持続可能な世界経済のため、環境経済学の研究等が、重要視されなければならない時代と、なっています。現代経済学は、高度な数理モデルを、前提としており、その成果を、現実に、あてはめるためには、現在の最先端、および過去の研究業績の蓄積を、自家薬籠中に、吸収し、自分なりに、消化しなければなりません。ところで、現在は、IT社会であり、数理モデルに、対して、非常に、敷居が、低くなっています。そもそも、数理モデルは、表計算ソフトと、相性が、良いのですが、表計算ソフトに、どのような計算式や、関数を、入力するかに、おいて、少なからず、経験が、必要と、されます。そのためには、実際に、文章化された、現実の事例等が、必要です。そのためには、このシリーズの過去における、存在意義と、その評価が、必要とされるのではないでしょうか。そのための必読文献です。